ミヤギノの可能性 -ミヤギノラウンジを振り返って-
ミヤギノラウンジを企画したきっかけとして、
宮城野を卒業して東京に出てきて、大学やらいろいろなつながりがある中で、
宮城野生と久々に会って飲んだりもするのですが、そこでの会話がやはり独特なものだと感じていました。
宮城野にいたときに既に、それぞれ問題意識を持ってる人がたくさんいて、話をすることがとても楽しかったのですが、
そのころ話していた事を、いざ実行に移してみて、実際どんなだったとか、
それも様々な分野に出ていって活躍してる人が多いので、単純に飲んで話するだけで、社会的な勉強になるような事もあり、
有意義な会話ができるのがとても楽しく、それが単純に東京の小さなコミュニティだけでやるのはもったいないなと思っていました。
また、もっとたくさんの人が集まったら、もっと面白い事ができるのではないだろうか。
じゃあ、一度、そういうことができるイベントがやれたらいろんな意味でいいんじゃないか、
ということが、きっかけでした。
しかし、単にお酒を用意して、卒業生が集まるだけだったら、それはいわゆる同窓会であり、確かに自分たちが楽しいのは当然なのですが、
宮城野飲みが独特に感じていた理由の一つとして、会って昔を振り返るだけでなく、今が語れる。
宮城野のつながりが、せっかく今現在のつながりとして活きているからこそ、どうせやるなら、もっと意味のあるもの、今に活きるものにしたい。
また、場所も、やっぱり「宮城野」でつながってるからこそ、宮城野でやるべきなんじゃないか。
しかも、今の宮城野を作っているのは在校生なわけで、その彼らに対して僕たちが進路はもちろんのこと、
卒業生が「今」立ち向かっている事の情報なり、人間的なつながりを提供する事が最も有意義な事なんじゃないかと考えて、
宮城野高校で、在校生も卒業生も区別することなく「宮城野人」として、
同じ目線、方向(未来を向くという意味で)で語りあえるようなイベントをやろうという事になったのです。
イベントの成り立ちも、卒業生が今持っている才能や技術を活かしきって、
会話だけでなく、見た目にも、体験的にも、宮城野の卒業生の活動がわかるように、
しかも、本音で語る事がとても面白いことだからこそ、遊びにいくような自然な感覚にしたい、
そういう思いで企画をしました。
実際やってみて、
まず、どのくらいの人が来てくれるのか、わかりませんでした。
特に在校生の情報はとりようがなかったので、どこまで興味をもってもらえるのか、すごく心配でした。
卒業生も、早いうちから来る事を約束してくれてた人もたくさんいましたが、当日、突然来てくれた人もたくさんいたので、嬉しかったです。
結果として、在校生は160人くらい来てくれました。これは本当に嬉しかったです。
1割くらいが妥当かなと思ってたので、実際はその倍の人数が来てくれて、本当によかったと思っています。
卒業生は、きちんと記録がとれていませんが、マグカップの減り具合から、およそ80人くらい。
見た目でもそんな感じだと思います。今回準備してきた規模としてはちょうどいい人数だったと思います。
内容として、パフォーマンスやライブをやりましたが、それ云々ではなく、
今回の趣旨は在校生と卒業生が「おしゃべりすること」でした。
正直なところ、統計的なものがまだとれてないのでわからないですが、何かしらの交流はあったと思います。
実際、知らない人同士が話をすることはなかなか難しいものです。
でも、雰囲気はよかったと思ってます。しゃべることを楽しんでもらえたと思います。
まず相手は誰でもいいから「しゃべること」。そこからだと思ってます。
このイベントの後でも、普段からたくさんおしゃべりしてもらえたらと思ってます。できれば、あのマグカップを使って。
その「おしゃべり」の中で、学校の事や受験のこと、社会の事、なんでも、まずは自分が今感じていることを、
友人と話をする事で、例え小さな事でも日常的に意見を言い合っていれば、もっと生活に関心をもつことになるでしょうし、
それは将来を考える事にもつながるのではないでしょうか。
今回は、卒業生で準備をしましたが、実は、現役の在校生と一緒に準備が進められたら面白いのかなと思ってます。
イベントを作る段階から在校生と卒業生が交流できれば、効果はより上がるでしょうし、
その過程で本当にいろんなことを語る事ができると思います。
勝手な妄想ですが、
例えば美術科だったら、デザインの実習として、ラウンジの企画から見た目まで一緒にやってもらうとか。
普通科や総合学科の人でも「プロジェクト」の経験ということで、コンセプトやイベントの実動的な部分の作業を経験することは、
勉強になるんじゃないかと思います。在校生と卒業生が同じチームのスタッフになるという感じです。
どうしても、高校という場所は、世間となんとなく感覚として「隔たり」のようなものがあると思います。
高校と世間は別世界のような。高校に限らず、大学もそうかもしれません。学校にもよるとは思いますが。
その、世の中と高校の「壁」を取り払えるようなものに、このイベントが使われたらいいなと思います。
イベントの企画の最初から最後まで関わる事で、実際の社会と通じてるんだという感覚をもってもらえるようになると意味がありそうです。
そうすると、もっと世の中に対して興味が出てくるでしょうし、きっと政治にも興味がわいてくるんじゃないでしょうか。
先生と生徒だけじゃなくて、先輩と後輩という関係でも教えることで、人間関係の勉強にもなると思います。
教科書だけでなく、人間関係の教育もすることは重要なことだと思いますし、生きていくために重要な能力なんじゃないかと考えます。
こうすることで、今の日本に必要な「文化的な充実」がはかられるのではないかなぁと密かに思ってます。
という意味で、おおげさなことをいえば、これは宮城野から日本を変えるプロジェクトなんだと、
そんなことも考えながらやってきました。
今回、2005年11月12日に「ミヤギノラウンジ」が達成できたことは、とても大きな意味があると信じてます。
次があるのなら、今度は一般の人も来られるようにして、学校の中だけではなく、一般社会の中での、
教育や文化を考えられるような機会になったらいいなと思います。
協力していただいた皆様、本当にありがとうございました。
宮城野高校3回生 ミヤギノラウンジ企画代表 國府田典明
next |